イボと液体窒素
[2014.09.14]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
さて、イボの話の続きです。
世間で「イボ」と言うと、なんでも「皮膚の上で出っ張ってるもの」は全て「イボ」と呼ばれることが多いように思えます。
しかし、医学的に「イボ」と言うと、正式名称は「疣贅(ゆうぜい)」というウィルス感染のみを意味します。
ヒトパピローマウィルスが皮膚に感染して、細胞が隆起したものを言います。
さまざまな治療がありますが、実際に最も効果があるのは「液体窒素による凍結療法」です。
液体窒素でウィルスに感染した皮膚を凍結させると、2・3週間でぽろっと皮が剥がれ落ちます。
それで、もうイボが無くなっていればそれで治療は終了ですが、小さくはなっていてもまだ少し残っている場合は、一ヶ月に一度液体窒素療法を繰り返すのが効果的です。
よく「小さくなったので、もうこれで自然に治るかな」と御自身の判断で様子をみる患者さんがいらっしゃるのですが、すると結局また大きくなってしまい振り出しに戻ることのほうが多いです。ぜひ、頑張りどころですので、集中的に治療を繰り返されるのがお勧めです。
明日も続きます。