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インフルエンザ流行終了

[2015.04.04]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

さすがにインフルエンザの流行も終わったようです。今年は1月にA型の大流行の後、3月にB型も少し流行しました。

数年前に、「タミフルの副作用で異常行動が出る」とニュースになったことがありました。

マスコミが大騒ぎして、厚生労働省は夜中であるにもかかわらず急遽会見を開き、「ティーンエイジャーに対するタミフルの使用を原則禁止」と発表するほどでした。

 

事の発端は、不幸にもインフルエンザにかかった子供がタミフル服用後にベランダから飛び降りてしまったことでした。

 

しかし、インフルエンザという病気は、もともと「インフルエンザ脳症」という症状を起こすことがあります。まだ発達途中の脳はインフルエンザのような高熱に弱いのでしょう。

実際、厚生労働省は17歳以下の1万人を調べて、タミフルを飲もうが飲むまいが異常行動の頻度差は無かったという結論に達しています。

 

今は、抗インフルエンザ薬も他にたくさん発売されて、わざわざティーンエイジャーにタミフルを処方する必要もありません。ただし、タミフル以外の抗インフルエンザ薬も、同様に「ティーンエイジャーに原則禁止」となっているものも多く、注意が必要です。

しかし、タミフル以外の薬が無い当時、「ティーンエイジャーに原則禁止」と言われると、熱で苦しんでいる子供たちに「ごめんね、タミフルは出せないの」と言って、身体を氷で冷やして休んでもらう以外の方法はなく、如何ともしがたい気持ちだったことを覚えています。

 

「タミフル」という名前を聞くと、当時、マスコミが大騒ぎしたニュースを思い出して「怖い薬」という印象を持っている方がいらっしゃいますが、そんな薬ではありません。よく効く良い薬という印象です。

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