ステロイド封入療法
[2018.06.09]
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
手湿疹は、「ある程度の範囲に湿疹が広がるパターン」と「関節がひび割れるパターン」と「その両方が混在するパターン」があります。
関節がひび割れると、傷がふさがりかけてもまた関節を動かすたびに傷が広がって、いつまで経っても治らないことが多く難渋します。
どのパターンでもステロイドの塗り薬で効くのですが、なんせ塗る場所が手ですので何かに触ったり手を洗ったりすることで薬が取れてしまう頻度が高いようです。
取れてしまった薬は効きませんので、「塗ってるのになかなか効かない」という印象になってしまいますね。
そんな場合は、夜の間だけでもステロイドを塗った後でサランラップを巻くと良く効くようになります。
しかし、日中にサランラップはなかなか巻けないことのほうが多いでしょう。薬を塗った後にバンソウコウを貼っても少し効きが良くなります。
でも、広い面積の湿疹にバンソウコウはあまりお勧めできません。
ひび割れのパターンの時は、ステロイドをたっぷり塗ってバンソウコで封入してしまうと比較的早く治ることが多いです。
次回に続きます。