タバコとがん
[2017.06.07]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
さて、厚生労働省発表の「日本人に推奨できるがん予防法」の1番目に挙がっているのは、
「煙草は吸わない。他人の煙草の煙を可能な限り避ける」です。
煙草は、口腔がん、舌がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、胃がん、尿管がん、膀胱がん、膵がんなどの危険因子であることが解っています。
がん全体の危険因子の30%を占めているのです。
さらに、煙草の害はがんに限りません。
慢性閉塞性肺疾患や喘息などの呼吸器疾患も悪くします。
また、タバコを吸うと血管が縮まるので、狭心症などの血管の病気も悪くします。
しかも、タバコを吸っている人だけではなく、横の人がタバコを吸っていても同じ害を被ります。ご家族でタバコを吸われる人がいる場合は要注意です。
「タバコを吸うことでストレス発散になるので全体的には吸っているほうが良い」と言われる方もいらっしゃるのですが、そのストレス分を考慮に入れても害の割合のほうが多かったという論文もあります。
「1本タバコを吸うことで寿命が11分縮まる」という有名な論文もあります。
愛煙家の方には申し訳ないですが、どう考えてもタバコは百害あって一利無いのですね。