ヘルニアの手術時期
[2015.02.15]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
しかし、椎間板ヘルニアの手術は、非常に手術時期を悩むことが多いです。
永年、痛みや痺れに対して我慢に我慢を重ねて、ついに我慢の限界になり手術を決心された場合、頑張って手術を受けたにもかかわらず良くならないこともあるのです。
なぜなら、神経に何かものが長い間当たったままでいると、その部分の神経細胞が死んでしまうことがあります。
神経細胞が死んでしまってから、当たっているものを取り除いても、死んだ神経細胞は再生できないのです。
ですから、ヘルニアの手術は受けるならば早い時期に思い切って受けたほうが、術後の症状の改善はより良いことが多いです。
「毎日必死で痛みを我慢して、ついにもうこれ以上我慢できない状態になったので仕方なく手術を受けたのにちっとも痛みが無くならない」とならないためには、ある程度早い時期に決心する必要があるのです。
しかし、まだ我慢できる程度の軽い症状で手術を受けるのは誰しも勇気が要りますよね。
「これまで長い間、痛みを我慢されている方は手術を受けても良くならない」と言っているのではありません。誤解なさらないでください。しかし、あまりにも長い間、我慢されていた方は手術を受けても思ったほど良くならないこともあるのです。