光学異性体
[2017.02.10]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の続きです。
花粉症の話からは少し余談になりますが、前回お話した「光学異性体」の薬は他にもいろいろあります。
もともと光学異性体の薬の一番初めは、「タリビッド」と「クラビット」だったように記憶しています。
細菌をやっつける抗生剤ですが、タリビッドが先に発売され、その後クラビットが進化型として登場しました。
(なんで、先に出てる薬がタリビッ「ド」なのに、進化型はクラビッ「ド」じゃなくてクラビッ「ト」なの?と当時思いました。)
他にも、「アモバン」と「ルネスタ」もあります。
これは睡眠導入剤です。アモバンが先に発売され、その進化型としてルネスタが登場しました。
この組み合わせも、昨日お話したジルテック・ザイザルと同じで、アモバンは一錠7.5 mgか10 mgなのですが、ルネスタは「効果が強いので容量を減らせる」という理由で一錠1 mg, 2 mg, 3 mgになっています。
また、「オメプラール」と「ネキシウム」という組み合わせもあります。
これは胃酸を抑える薬です。
先にオメプラールが発売され、その後ネキシウムが登場しました。
今後も光学異性体の薬はたくさん登場するかもしれませんね。
次回は花粉症の話に戻ります。