岸川医院

こんにちは。

東大阪市　布施駅前　岸川医院の岸川です。

 

たとえば、毎年、しっかり

胃のバリウム検査で食道がんと胃がんをチェックし

検便の検査で大腸がんをチェックし

胸のレントゲンで肺がんをチェックし

腹部エコーで肝がん・胆嚢がん・膵がん・腎がんをチェックし

男の人ならば採血検査で前立腺がんをチェックし

女の人ならばマンモグラフィーで乳がんを、婦人科検診で子宮がんをチェックし

血液検査で白血病をチェックし

尿検査で泌尿器科領域のがんをチェックしていたとしましょう。

 

これだけしっかり検査をしていても、それでも脳腫瘍や耳鼻科領域のがんは全くチェックできていない状況です。

全身のがんを簡単に一回でチェックできる検査があれば良いのですが、いまだにそんな検査は存在しません。

 

あえて言うならPET－CTなのですが、ペットは被爆量も多く毎年検診に使うような検査ではありません。一定の条件を満たさない限り保険が使えないため非常に高額でもあります。

 

やはり現実的な話では、頻度と危険因子との兼ね合いになると思います。

たとえば、タバコも酒も飲まず逆流性食道炎もない人は、喉頭がんになる可能性はきわめて低いと言えます。そんな人が喉頭がんのチェックのために特に症状もないのに毎年耳鼻科受診される必要はないと思うのです。