塩分とがん
[2017.06.10]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
厚生労働省発表の「日本人に推奨できるがん予防法」の3番目に挙がっているのは、
「塩蔵食品・食塩の摂取は最小限に。具体的には食塩として1日10g未満。特に塩分濃度が10%程度の高塩分食品は週に1回以内」です。
実は、塩はがんの危険因子なんです。
人間は塩無しでは生きていけませんが、塩が多過ぎると胃がんになりやすいことが証明されています。
がんの話からは外れますが、「食塩にして1日摂取量を6gにすると脳卒中の死亡率はゼロになる」とWHO(世界保険機構)は推測しています。ゼロってすごくないですか?
塩は取り過ぎると、腎臓や心臓や肝臓に負担をかけますし、高血圧にもなります。
日本食は世界に冠たる健康食なのですが、こと塩分量に関してだけは少し多過ぎるのです。
昔ながらのしょっぱい梅干なんかは一粒で3 g食塩を含んでいるものもあり、一日の推奨摂取量の1/3を一粒で取ってしまうのです。