帯状疱疹
[2014.06.09]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
帯状疱疹という病気、聞かれたことありますか?
その昔は「胴巻き」という俗称もあったそうです。身体の片側に、胴に巻いたように発疹が出るので、そんな名前で呼ばれていたのです。
これは、その昔かかった水ぼうそうのウィルスがずっと身体の中に隠れていて、ある日、「風邪をひいた」とか「睡眠不足」とか「体調を崩した」とか「他の病気で体力が弱った」などの状態になった時に、免疫で抑えきれなくなり、ひょっこり顔を出してくるのです。
ちなみに、「熱の花」呼ばれるヘルペスと親戚のウィルスですね。
神経に潜んでいるウィルスなので、神経に沿って発疹が出ます。
胴に出る場合は肋間神経に潜んでいたわけですが、胴に限らず、手足にでも顔にでも出ることもあります。皮膚の神経に潜んでいるので全身のどこにでも出る可能性があるわけですね。
厄介なのは、発症してから時間が経って治療を始めると、既に神経細胞が荒らされてしまって、ウィルス自体はお薬でやっつけることが出来ても、傷んだ神経の所為で神経痛が残ることがあります。この神経痛は非常にしつこいので、とにかく発症後、早く治療を始めることが肝要です。