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心臓大きくなるとどうなる?

[2014.08.21]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

心臓を栄養している血管のお話の続きです。

 

心臓の筋肉自体が大きく厚くなって、心臓全体が大きくなることを、心肥大と言います。

心臓は筋肉のボールで、その筋肉が収縮する事で中の血液を全身に送り出すポンプです。

筋肉ですから、厚くて強いほうが良いように思えます。

 

が、それは間違いです。

 

血圧が高くなければ心臓はわざわざ大きく厚くならなくても、通常の大きさで充分全身に血液を送り出せるのです。

 

それが厚くならなければいけなかったということは、心臓が送り出す先の動脈の圧が高く、それを凌駕するような力で血液を送り出さざるを得なかったということです。(高血圧以外にも心肥大を起こしてしまう病気はありますが。)

 

心肥大で心臓の筋肉が大きく厚くなったときでも、心臓を栄養している冠動脈の数は3本のままです。

 

動脈が同時に増えてくれるのであれば、まだいいのでしょうが、心臓の筋肉は増えて必要な血液量は増加しているのに、栄養している側の血管の数が変わらないままでは、相対的に血液量が足りなくなってしまいます。

すると、狭心症が起こりやすくなってしまうのです。

 

普段から、心肥大を起こさないように血圧や動脈硬化に気をつけなければいけないということですね。

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