怖い頭痛
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
では、「怖い頭痛」とはどんな病気から来る頭痛でしょうか?
まずは、頭蓋骨の中から来る頭痛です。
頭蓋骨の中に出血する病気、たとえば「脳内出血」・「くも膜下出血」・「外傷性の頭蓋内出血」は言わずもがな、
頭蓋骨の中の「腫瘍」や、脳に細菌やウィルスが炎症を起こす「髄膜炎」なども怖い頭痛に入ります。
それ以外でも、三叉神経領域の帯状疱疹も頭痛を起こします。命に関わるようなことは無いにせよ、早期から適切な治療をしないと、頑固な神経痛だけが残ってしまい日常生活に支障を来たすこともあり得ます。また、目の角膜に帯状疱疹が出ると視力障害や、酷いと失明もあり得ます。怖い頭痛と言えるでしょう。
また、眼科領域では、緑内障が頭痛を起こす怖い病気です。緑内障の診断はやはり眼科でしか出来ませんので、目の奥が痛いような頭痛の場合、眼科受診を強くお勧めしています。
耳鼻科領域では、世間で「蓄膿」と言われる「副鼻腔炎」も頭痛を起こします。こちらは緊急性は無いことがほとんどなので「怖くない頭痛」に分類しても良いかもしれません。
しかし、耳鼻科領域のがんも頭痛を起こします。しかも、一般的な胃がんや大腸がんなどに比べて、耳鼻科領域のがんはやや頻度が少ないため、発見が遅れがちです。頭痛を繰り返している場合は、MRIなどで精査が必要になってきます。
血液中の赤血球の数が少ない病気「貧血」も頭痛を起こします。
貧血は、さまざまな原因で起こりうる病気で、原因によって非常に緊急性のある命に関わるような貧血から、若い女性には全く珍しくないような鉄欠乏製貧血まで、ピンきりです。(とは言っても、鉄欠乏性貧血でも身体に負担が掛かっていることには違いないので程度によっては治療を受けられるほうがお勧めです。)
明日も書きますね。