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柑皮症

[2018.07.07]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

「柑皮症」という病気があります。「かんぴしょう」と読みます。別名は「カロチン血症」です。

 蜜柑やニンジンやカボチャやほうれん草に多く含まれているカロチンという色素があります。

特にβカロチンはビタミンAの前駆物質なので、人間にとって必要な栄養素です。

 

しかし、摂り過ぎると手のひらなどが黄色くなるという症状を出すことがあります。

その状態を「柑皮症」と言います。

 

私も小学生の頃、何も考えずにミカンを延々食べ続けていて、「なんで、こんなに手が黄色いの?」と思った記憶があります。

 

昨日も少し書きましたが、黄疸と区別する場合「柑皮症は白目や顔は黄色くならない。黄疸は白目が一番先に黄色くなる」という特徴があります。

 軽度の黄疸でも、実は当初から皮膚も黄色くなっているのでしょうが、もともとの皮膚の色素によって気付かれにくいのです。白目は色素が無いので一番早く気付く場所です。

 

ところが、その患者さんに「ニンジンやミカンをたくさん食べていませんか?」とうかがうと、「ほとんど食べていない」とおっしゃいます。

 

次回に続きます。

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