梨状窩は何のため?
[2018.02.20]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
後鼻漏(こうびろう)の話の続きです。
では、その梨状窩は何の為にあるのでしょうか?
鼻と口は、口の奥で合流して一つの道になります。
その一本道が、のど仏・声門のところで、再び二つに分かれます。
前の道が肺につながる気管、後ろの道が胃につながる食道です。
空気は肺に行かなければいけませんが、食べ物や飲み物は胃に行かなければいけません。
間違えて、食べ物や飲み物が気管に入ると、酷くむせて、外に押しもどそうとします。
ガバッと入ると誤嚥性肺炎か、もっと酷いと窒息です。命に関わります。
なので、間違えて食べ物や飲み物が気管に入らないように、声門にはフタがあります。また、垂れ込んで来た液体が前もって溜まるくぼみもあります。
それが、「喉頭蓋」と「梨状窩」です。
明日も書きますね。