椎間板ヘルニア
[2018.07.14]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
背骨に強い力が掛かると、椎間板がつぶれて、後ろに出っ張ってしまうことがあります。背骨のすぐ後ろには脊髄という脳に直接つながっている神経があり、さらに脊髄からはそれぞれ末梢神経が枝分かれしていますので、出っ張った椎間板が神経に当たることがあります。
腰椎から出ている末梢神経は主に両足や陰部に行く神経ですので、腰椎椎間板ヘルニアでは実際の病気の原因は腰にあるのに、「足が痺れる・足が痛い・足だけが冷える・尿意や便意が解らない」などの症状が出ます。
腰椎椎間板ヘルニアがあれば、上記の全ての症状が出るわけではありません。全て出る人もいれば、どれか一つだけのこともあります。
同様に、肩から手にかけて神経走行に沿った痺れをおっしゃる患者さんに「それは首の所為じゃないでしょうか?首のMRIを撮りませんか?」と相談すると、「首はまったく痛くも痒くもないんだけどなぁ・・・」とおっしゃることがよくあります。
「実際の病気の原因がある場所」と「症状が出る場所」が異なるという事態が起こるのですね。
次回に続きます。