胆石の手術時期
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
胆石の話の続きです。
「詰まってもいないしバイ菌もついていない胆石は放っておいていい?」
この質問は難しいです。
はじめて、みぞおちの右が痛くなって病院行って調べたら胆石だった。経過を通じて熱も出てないし、今はもう痛くない。血の検査しても黄疸の指数も感染の指数も増えてない。
とおっしゃると、じゃあちょっとそのままで様子を見ましょうか、とお返事するでしょう。
でも、繰り返し痛みを出す可能性は否定できません。
いつ何時、急にまた痛むかも知れません。「お腹の中に爆弾があるようなものですよ」と説明している先生もいらっしゃいますね。
「いつ何時また症状を出すかも」という意味では爆弾と言えるかもしれませんが、爆弾のように爆発したら必ず命に関わるということもないので「お腹の中の爆弾」はちょっと言い過ぎだと思います。
ただ、「自分だったらどうするだろう?」と想像した時、痛みを出したことがある胆石を持ってる状態で海外旅行はイヤかなぁ・・・。国内旅行なら大丈夫でしょう、きっと。
一昨日書いたように、少し前までは「胆石があると胆のうがんになりやすいのかも?」と言っていた時期もありました。今は直接の因果関係は証明されなかったものの、胆石を持っていると腹部エコーをやっても胆のうがんを早期発見できない可能性があることは事実です。
やはり、繰り返すのならば手術をお勧めしてしまうことが多いかもしれません。
次回に続きます。