薬の副作用による脳出血
[2017.11.04]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の続きです。
非外傷性頭蓋内出血には、さまざまな原因疾患があります。まったく何の疾患も無いのにいきなり頭蓋内に出血するなんてことは・・・薬の副作用くらいでしょうか・・・。
抗凝固剤とか抗血小板剤という薬があります。患者さんには「血液をサラサラにする薬」と説明されていることが多いです。
動脈硬化がひどく血管が狭くなっていたり、不整脈があって心臓の中に血の塊が出来ているもしくは出来そうだったりする場合、それらが脳や心臓の血管を詰めると命に関わる事になります。なので、「血液をサラサラ」にして、血管が詰まることを予防する必要があります。
しかし、血液がサラサラになるということは、とりもなおさず血が止まりにくいということです。
したがって、血液がサラサラになる薬を飲んでいる方は、同時に脳内出血や胃潰瘍からの出血を起こしてしまう可能性が飲んでいない方よりは高くなります。しかし、その副作用を避けてその薬を飲まずにいると血管が詰まって命に関わる可能性も・・・。
つまり、どちらのほうが危険が高いか、どちらのほうがその患者さんにとって良い結果になる可能性が高いかを、十二分に考慮しなければいけません。
話が脱線しましたね。
次回は非外傷性頭蓋内出血について書きますね。