薬剤誘発性頭痛
[2017.11.27]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の続きです。
「怖くない頭痛」で次に挙がってくるは、「薬剤誘発性頭痛」です。
永年、頭痛を持っている患者さんでは、日常的に痛み止めの薬を服用されている方が非常に多いです。
しかし、「一ヶ月の間に10日以上頭痛薬を使う」方の場合、頭痛薬の所為で頭痛が起きることもあり得ます。
これは非常に厄介です。
薬剤誘発性頭痛を治療するには、頭痛薬を止める以外に方法がありません。
止めると当然、当初は頭痛が出ます。しかし、薬を使わずに我慢するしかありません。
薬剤誘発性頭痛単独であれば、薬を止めてしばらく我慢していれば、徐々に頭痛は起きにくくなってくるはずです。
しかし、頭痛に苦しむ患者さんに単に「薬を止めましょう」とだけ言うのは、医者として無責任な気がします。
やはり、「頭痛日記」をつけてもらい、何か頭痛を起こしやすくしているような切っ掛けは無いか、また筋収縮性頭痛ならばストレッチなどの運動も取り入れて少しでも頭痛を改善させることは出来ないか、などなど、いろいろ相談しながら模索していく必要があります。
明日も続きます。