血圧の薬はすぐ効かない
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
昨日は、今の血圧の薬は「じんわり効いて、じんわり身体から抜けて行く」という説明を致しました。
このことから、「昨日血圧を測ったら低いので薬を飲まなかった。今朝は高かったので飲んだ」という飲み方はかえって血圧のコントロールを悪くすることがお解りいただけると思います。
昔の薬は「すぐ効いて、すぐに効果が切れる」というものでしたので、「どうしても高いときに臨時で飲む」という使い方も可能でした。
ただ可能というだけで、その使い方では高い低いを繰り返しますので、血圧のコントロールとして適切という訳ではありません。
今の薬は飲んですぐに効いてきません。じんわりと効いてきます。ですから、「今、すごく高い!今すぐ下げたい」という使い方は出来ないのです。
逆に、少し時間が経って気持ちが落ち着き血圧が下がってきた頃に効いてきます。すると、下がり過ぎもあり得ます。
血圧の薬は決まった時間に定期的に忘れず飲みましょう。
もし、それで低すぎる血圧の値がしばしば出るのならば、それは血圧の薬減らせる、もしくは止められる時期が来たということです。
処方を受けている病院で相談してみてください。くれぐれもご自身の判断で薬を中断するのはお止めください。血圧の基準値は、基礎疾患や年齢によって微妙に異なります。
明日も続きます。