軟膏という基剤
[2014.06.03]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日、塗り薬には3種類の基剤がありますよとお話ししました。
では、なぜ基剤の種類を変える必要があるのでしょうか?
それぞれの基剤にはそれぞれ長所と短所があります。塗る場所や皮膚の具合によって基剤を変更するのです。
「軟膏」というのは、よく目にする半透明のギラギラねとねとした塗り薬です。
皮膚への保持力は3つの基剤のうち一番強く、しかも基剤自体に高い保湿効果があります。つまり、一度塗ったら長く皮膚にくっついていて、かさかさした皮膚には最適ってことですよね。
「軟膏」の欠点は長所の裏返しです。
汗かきの方など、皮膚がかさかさしていない場合は軟膏を塗るとねとねとになります。夏だとアセモになってしまうかもしれません。
さらに、保持力が高いのは良いのですが、塗るとギトギトします。
服についてしまったり、上からお化粧しにくかったり、お化粧をしない場合でも顔がギトギトするので困ると言う方もいらっしゃいます。
そんな場合は、クリームを使うこともあります。
また、明日、説明しますね。