運動誘発性喘息
[2017.05.16]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
「激しい運動をした後だけ咳が止まらない」なんて症状、経験したことないですか?
「運動誘発性喘息」という病気があります。
もともとアレルギー体質がある人が運動した後、喘息発作を起こすことを指します。
私もジョギングの後に咳が止まらないという経験をしたことがあります。夏の間は良いのですが、気温が下がってくる12月頃から2月までジョギングをすると咳が止まりませんでした。
実は、鼻は優秀な加湿加温器で、冬の冷たい乾燥した空気でも鼻から吸い込むと喉に達する頃には完全に加温加湿されています。
ところが、ジョギングなどの運動をすると息苦しくて、ついつい口呼吸をしてしまいがちです。
口には加湿加温機能はありません。冷たい乾燥した空気が直接気管に入ってきて、その刺激で喘息発作が起きてしまいます。
運動誘発性喘息は水泳では起こりにくいことも、この考え方と矛盾しません。
私の場合は、「鼻から息を吸い込む」ことを徹底させると運動後の咳は出なくなりました。
運動後の咳が気になる方は是非鼻から吸い込むことを心掛けてみてください。息を吐くのは口からで構いません。
それでも、治まらなければ冬の間だけ吸入薬で予防するなどの方法も試すことができます。
お気軽にご相談ください。