非外傷性くも膜下出血
[2014.08.26]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
非外傷性頭蓋内出血は、なんらかの原因疾患があります(昨日、お話ししたように薬の副作用の場合を除いてですが)。
たとえば、脳動脈瘤。
脳を栄養している血管にコブが出来ることがあります。コブの壁は薄く、他の正常の血管より破れやすくなります。その状態が「脳動脈瘤」です。
脳動脈瘤だけならば、頭痛も起こさず、何の症状もありません。MRIなどで偶然発見されることがほとんどです。
しかし、一旦破れると「(非外傷性)くも膜下出血」になります。
くも膜下出血には、「外傷性」と「非外傷性」があります。
「くも膜下」というのは場所の説明をしているだけで、そこに出血したらくも膜下出血です。頭を打ってそこに出血したら「外傷性くも膜下出血」となり、頭を打ってないけど脳動脈瘤から出血したら「非外傷性くも膜下出血」です。
明日も続きます。