頭部外傷
[2016.02.19]
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
頭を強く打った時一番心配なのは、頭蓋骨の中に出血してないかどうかですよね。
頭蓋骨の中に出血があれば、やはり何らかの症状が出ることがほとんどです。痛くも痒くも麻痺も意識障害も何にもなくて、頭蓋内出血ってあまりありません、急性出血の場合は。
わざわざ「急性出血の場合は」と但し書きを書いた理由は、実は頭蓋内出血には急性出血と慢性出血があるからなのです。
急性出血は、ごく一般的にイメージする頭部外傷のパターンと一致します。
頭を強く打って、直後から2日以内に、急激に頭痛が起こります。
ひどい場合は
吐いたり
物が二重に見えたり
片方の手足が痺れたり
片方の手足が動きにくくなったり
意識が薄れたりすることもあります。
嘔吐・複視・知覚麻痺・運動麻痺・意識障害は、必ずというわけではありません。しかし、頭痛はほぼ必須の症状です。
こんな場合は、「明日の朝に受診しよう」ではなくて、夜でも救急病院を受診されることを強くお勧めします。
大事なことは、頭を打ってから1日2日経ってからの急激な出血があり得るということです。
慢性の出血に関しては、次回お話ししますね。