飲まない薬は効かない
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
昨日の続きです。
ところで。
「飲まない薬は効きません」。
「何を当たり前のことを」と思われるでしょう。
しかし、知らず知らずのうちに、薬を飲まないで「なかなか効かないなぁ」と思ってしまう状況もあり得るのですよ。
一番多いパターンは、一日3回の薬を「昼間飲むのはめんどくさいから」とか「職場で薬飲むのはちょっと人目が気になるので」とか「職場に持って行くのをいつも忘れちゃうので」などの理由で、昼が抜けてしまう場合です。
最近では「昼食後も飲む薬」は減ってきていますし、より飲み忘れやすい状況になっていると言えるでしょう。
「確かに昼はよく飲み忘れるけど、でも、ちゃんと朝晩飲んでるから効くはずでしょ?」と思われるかもしれません。
しかし、3回の薬を2回しか飲んでいないということは、薬の量は既に67%ということです。
モノの値段で「33%ディスカウント!」と書いてあると「安いっ!」と思いますよね。
しかし、薬の量が33%減という状況では、そんなに量が減っている気はしないものです。
量だけの話をしても、すでにその薬の効きは33%減っているのです。
さらに、薬の場合、ずっと同じ濃度が血液中に保たれていることで効果が持続するように作られています。昼が来るたびに血液中の濃度が下がっていたのでは、朝と晩で毎回毎回やり直しになっているのです。