MRIとMRA
こんにちは。
東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。
前回の続きです。
何日にもわたって、「頭痛には怖い頭痛と怖くない頭痛があること」「痛みの程度と原因疾患の怖さは一概に比例しないこと」「怖い頭痛の種類」「怖くない頭痛の種類」をご説明してきました。
頻度的に多い疾患でご説明してきましたが、これ以外にも頭痛を起こす病気は無数にあります。
また、例に挙げた疾患も、典型的な症状を書きましたが、全ての患者さんの全ての病気で必ず典型的な症状の出かたをするとは限りません。
変に長く続く場合は、典型的な症状からは怖くない頭痛に思えても、やはり最終的には詳しい検査をしておいたほうが安心ですね。
必要な場合のMRI検査は、もちろん保険が利きます。
患者さんから聞く話では、他院で「頭痛があるのでMRI検査を受けたいんですけど」と言うと、「そんな余分な検査は保険が通らない」と言われたとおっしゃる方もいらっしゃいます。どのような症状に対して、MRI検査でどのようなことが解るのか、もしくは解らないのか(解らないのに撮影したらお金の無駄になってしまいます)、当院ではきちんとご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
また、単に「MRI検査」とだけ言うと、MRAという血管撮影をプリントアウトしてくれない病院が多いようです。
MRIを撮影すると、MRAという血管の情報も同時に撮影できています。しかし、わざわざ「MRAも同時にプリントアウトお願いします」と医者が紹介状に書いていないと、せっかくコンピューターの中には存在する血管撮影情報を技師さんがプリントアウトしてくれず、そのまま誰も見ないままになってしまうことも多いのです。
これでは、せっかくMRIを撮っても数mmの脳動脈瘤だと見逃してしまうかもしれません。勿体無いです。
頭のMRIを撮影してもらう時は、「MRAという血管撮影も同時に撮れると聞いたのですが」と相談してみましょう。