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アルコールとがん

[2017.06.09]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 厚生労働省発表の「日本人に推奨できるがん予防法」の2番目に挙がっているのは、

「過度な飲酒を避ける。具体的には1日当たりエタノール量にして23g以内。飲まない人・飲めない人は無理に飲まない」です。

 エタノール量とは、そのお酒の中に含まれている純アルコール量を意味しています。

たとえば、ビールは約5%アルコールですので、500 mlならば500 ml X 0.05 = 25 mlのエタノールを含んでいるのです。

 

「エタノール量23g以内」とマイルドに書かれているのは、その範囲ならば狭心症などの確率が少し減るためなのです。しかし、がんに限って言うとアルコールに安全域はなく、少量の飲酒から危険度は上昇します。

 

飲めば飲むほどがんの確率は増えてしまいます。口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・食道がん・肝臓がん・乳がん・結腸がんにおいて報告があります。

 

特にビールコップ1杯程度で顔が赤くなる人・かつてなったことがある人では、がんになる可能性がより増えてしまうので注意しましょう。

 ちなみに、エタノール量23 gとは、ビールならば500ml足らず、ワイン・日本酒ならば1合足らず、焼酎ならば100ml足らず、ウィスキーならば60ml足らずです。

 

よく出来てるなぁと思うのは、お店に行って「ビール!」と頼むと量を言わなくても、瓶ビールにせよ生ジョッキーにせよ500 mlくらい出てきますよね。

ワインも日本酒も量を言わないで頼むと、だいたい180 mlくらい出てきます。グラスワインはもうちょっと少ないかもですけど。

 

焼酎もウィスキーも、だいたい100 mlとか60 mlで出てきますね。

つまり、一日エタノール23 g以下にしようと思うと、「お代わりはダメ」ってことです。

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