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ステロイド内服は最後の手段

[2015.03.08]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

花粉症の治療で、全身投与のステロイド剤は最後の手段と考えていただくほうが良いでしょう。

 

まず、抗ヒスタミン薬の飲み薬を飲み、

ステロイド点鼻薬を(3日前に書いた正しい使い方で)吸入し、

非ステロイド性の点眼薬を使い、

さらにマスク・メガネ・花粉のつきにくい服など、物理的な防御もおこなっていただき、

それでもダメな場合は、極少量のステロイド内服薬をお出しすることもあります。

 

しかし、その場合でも毎日定期的に飲むのではなく、どうしても症状の酷い時に臨時の薬(頓服薬)として使用していただきます。

 

花粉症は季節性の病気ですので、一年中ずっと治療が必要な病気ではありません。

一年のうち数ヶ月間だけ、しかもその期間中もずっとステロイドを飲むのではなく、頓服として利用するくらいの量であれば副作用の心配もほぼありません。

 

上記のように、さまざまな種類の薬を使い分けることにより、かなり重症の花粉症でも症状を抑えることが可能です。

 

7日前に書いた「月に一回注射するだけ」というステロイド注射が必要になることはほぼありません。「月に一回注射」は楽な治療法かもしれませんが、副作用のことを考えると決して身体には良くない治療法なのです。

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