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低血圧と貧血

[2015.03.17]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

昨日は、立ちくらみで目の前が真っ暗になるのは、「低血圧」ではなく「貧血」かもしれない、ひょっとしたら、その両方かもしれないと、お話しました。

 

しかし、世間では低血圧と貧血って、同じように使われてますよね。

 

「電車の中で貧血起こした」と言うと、「電車の中で一瞬目の前が真っ暗になって気を失いそうになった」という意味で使われることが多いように思います。

 

しかし、医学的には「低血圧」と「貧血」はまったく異なる病気です。

「低血圧」とは、読んで字のごとく、血管の中の圧力が低いことを言います。普段から圧が低いと、ちょっとした姿勢の変化にも血圧が着いていかず、一瞬、脳に血が足りなくなって、いわゆる「脳貧血」を起こすのですね。

 

脳に充分な血液を送れないことを「脳貧血」と呼ぶようですが、実は医学の教科書に「脳貧血」という病名は載っていません。それは「起立性低血圧」だからです。脳貧血という病名は正式な医学的な病名ではないのです。

 

対して、本当の意味での「貧血」は、血液中の酸素を運搬する細胞の数が足りない病気です。

 

明日も書きますね。

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