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前立腺がんの腫瘍マーカー

[2017.05.30]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

前回、お話しした腫瘍マーカーの中にも早期発見に使えるものもあります。

 

前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAは、早期発見に有用です。

タレントの間寛平さんがアースマラソン中に受けた検診でPSA高値のため前立腺がんが見つかりましたね。

 

実際、当院でもPSA検査から前立腺がんが見つかった患者さんが何人もいらっしゃいます。

排尿障害がある男性の患者さんには一年に一度は受けていただくことをお勧めしています。

 

ところが、「良い検査」という印象を持っていたにもかかわらず、「PSAで前立腺がん検診をおこなっても死亡率には変化がなかった」という論文がアメリカで発表されて度肝を抜かれました。

 

しかし、よくよくその論文を吟味してみると、どうも信憑性が少ないようです。

その論文は「PSA検診を受けている人」と「受けていない人」を分けて統計を取っているのですが、「受けていない人」群に入っている人の中にも過去数年前にはPSA検診を受けた経験がある人がたくさん混じっていることが解りました。

 

その指摘を受けてか、直後に米国政府は「PSA検診に対する援助を継続する」と発表しました。

 

やはり、40才以上の男性は年に一度はPSA検査受けておくのがお勧めです。

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