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喘息の吸入薬

[2015.11.30]
こんにちは。 東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。 喘息の吸入の薬はたくさん種類がありますが、大雑把にざっくり平たく言うと、大きく二つに分けることが出来ます。(すみません。ざっくり過ぎて。) 一つは定期的に吸う「予防」の吸入薬です。 「予防」ですので、即効性はありません。シムビコート(商品名)やアドエア(商品名)などは少し即効性がありますが、ひどい発作時にそれだけで発作を鎮めるほどの即効性はありません。 予防ですので毎日きっちり使う必要があります。 それに対して、もう一つは発作を抑えるために吸う「緊急」の吸入薬です。 喘息の方ならばメプチン(商品名)という名前を聞かれたことがあるかもしれませんね。 即効性があって吸入すると、すぅーと発作が治まることが多いので、「メプチンだけ下さい」と言って来院される患者さんもいらっしゃいます。 ところが、このメプチン、「万が一の時のため肌身離さず持っているけれど、ふと見ると一回も使わないうちに使用期限が切れていたので新しいのが欲しい」というのが理想です。 「毎日のように息苦しさが出るので、一日3回も4回もちょこちょこ使う」なんていうのは喘息が全くコントロール出来ていない状態です。予防薬の種類や量や使い方を考え直す必要があります。 メプチンは、発作がひどい時に緊急で1回吸って、15分様子をみてそれでも発作が治まらなければもう1回吸入します。 それで発作が治まらなければ、もうそれ以上は吸入せずに病院で点滴など別の治療を受けていただくべき発作であると判断されます。 メプチンは心臓に負担を掛けるので、何回も繰り返して気軽に使う薬ではありません。 発作が治まらないからと言って短時間に何度も何度も使っていると不整脈が起きて心停止の可能性もあり得ます。良く効く良い薬ですが使い方を間違うと怖いのです。
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