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塗り薬のローションとは

[2015.10.26]
こんにちは。 東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。 塗り薬には3種類の基剤があります。 3番目の基剤は「ローション」です。 ローションの見た目はしゃばしゃばの液体です。 皮膚にくっついている力(保持力)と保湿効果は、「軟膏」や「クリーム」より弱いです。 保持力も保湿効果も弱いのに、なぜローション基剤を使うのでしょうか? 軟膏やクリームを使わず、わざわざローションを使う場合の主な理由は二つあります。 一つ目は範囲が広い時です。 全身のかさかさに広く使いたい時、軟膏やクリームだと延びにくいので、かなりの量を使わないといけません。(ただし、白色ワセリンなど軟膏基剤でも、お風呂上がりなどまだ皮膚が湿気を持っている時に広い範囲に塗ってもらうこともあります。) 二つ目の理由は、頭皮に使う場合です。 髪の毛があると、軟膏やクリームでは頭髪についてしまって、皮膚にあまり行きわたらないのです。(とは言っても、たとえローションであろうとも髪についてしまうのは同じなので、頭皮の皮膚疾患は塗り薬が効きにくいです。) 塗り薬はそれぞれ適材適所なのですね。
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