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大腸がん検診の受診頻度

[2015.06.01]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

俳優の今井雅之さんが大腸がんのため亡くなれました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 

この訃報を受けて、ワイドショーで「大腸がんは大きくなるまでに7年ほど掛かるので、定期的な検診を受けていれば問題ない」と発言している医師がいました。

 

私も、「大腸がんの早期発見に関して定期的な検診は非常に効果がある」ということと「大腸がんは数あるがんの中でも比較的成長が遅いほうである」ということに関しては、まったく同意見です。

 

しかし、「7年ほど」と具体的な数字を出しての断言には、「かなり思い切った発言だな」と思いました。

 

当院でも、検便による大腸がん検診は毎年受けていただくことをお勧めしています。しかし、何か理由があって、1・2年抜けてしまう患者さんもいらっしゃいます。

例えば、「2年前に便潜血が陽性になって大腸カメラをおこなったが何も異常が無かった患者さんが、今年も便潜血が陽性になって大腸カメラをおこなうと前がん病変が見つかった」などのエピソードは決して珍しくありません。

前がん病変から大腸がんになるまで何年掛かるかは解りませんが、前がん病変ならば開腹手術をせずとも、大腸カメラで治療が可能です。早く見つけることに越したことはありません。

 

7年とか言わずに、毎年、最低でも2年に一度、可能ならば毎年、大腸がん検診を受けられることを強くお勧めします。

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