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尿にヘモグロビンが出る病気

[2014.07.19]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日に引き続いて血尿のお話です。

昨日は、「尿に赤血球が出る病気・ヘモグロビンが出る病気・ミオグロビンが出る病気は、それぞれ違う病気」というお話でした。

 

では、尿にヘモグロビンが出る病気とは、どんな病気でしょうか。

というか、ヘモグロビンって何でしょうか。

 

ヘモグロビンとは、通常ならば赤血球の中にあって、酸素とくっついて酸素を運ぶタンパク質です。

 

血は見ると赤い液体のように見えますが、実は顕微鏡で見ると透明の黄色い液体の中に赤い細胞がたくさん浮いていて、それで赤く見えているのです。

その赤い細胞を赤血球と言います。

さらに、赤血球が赤いのは、その中に赤いタンパク質であるヘモグロビンをたくさん含んでいるからなのです。

 

つまり、普通、ヘモグロビンは赤血球の中にあって、血液中を直接流れているわけではないのです。

 

尿にヘモグロビンが出るということは、

血液中に赤血球からヘモグロビンが出てしまっているか、

もしくは、尿中に出た赤血球が尿の中で潰れてしまったか、という状態です。

 

赤血球からヘモグロビンが出る、もっとよくある原因は「溶血」です。

さまざまな原因により、赤血球自体が血液中で壊れてしまうことを溶血と呼びます。

 

溶血には本当にいろいろな原因があるので、その説明を始めるとちょっと話が脱線し過ぎます。

ただ、溶血しているならば、詳しく調べるために検査が必要な状態です。

 

明日は、また血尿に戻ってお話しますね。

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