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尿にミオグロビンが出る病気

[2016.03.30]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

引き続いて血尿のお話です。

前回までは、「尿に赤血球が出る病気・ヘモグロビンが出る病気・ミオグロビンが出る病気は、それぞれ違う病気」というお話でした。

 

次に、尿にミオグロビンが出る病気とは、どんな病気でしょうか。

というか、ミオグロビンって何でしょうか。

 

ミオグロビンとは、筋肉の中にあるヘモグロビンと似たタンパク質です。

構造もヘモグロビンと似ているので酸素と親和性が高く、酸素とくっついて、筋肉に酸素を供給する役割があるのですね。

 

ヘモグロビンが通常は赤血球中に留まるように、ミオグロビンも通常は筋肉中に留まっています。

 

つまり、尿にミオグロビンが出るということは、筋肉から血液中にミオグロビンが出てしまっている証拠です。

筋肉からミオグロビンが漏れ出す理由もさまざまです。

非常に激しい運動・熱中症などでも漏れます。

 

少し珍しい病気になりますが、横紋筋融解症という病気でも漏れます。

これまた、特殊な状況ですが、家屋の倒壊などのために身体の一部が長時間埋まっていて、助け出された後に筋肉に血流が再開したときもミオグロビンが血液中に漏れ出てきます。クラッシュ症候群と言います。

 

これからの季節、注意が必要なのは熱中症ですね。

熱中症で赤い尿が出たら非常に危険な状態です。すぐに病院を受診してください。

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