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強い薬って副作用も強い?

[2015.08.28]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

たとえば、血圧の薬を飲んでもらっていて、しかも食事療法もしてもらってるのにまだ血圧が高いとき、「お薬をちょっとだけ強いのに変えましょうか」と相談します。

 

すると、「強い薬って、副作用きつくないですか?」と心配される方、多いです。

 

一般的に、「効果の強さ」と「予期せぬ副作用の出る確率」は正比例しません。「予期せぬ副作用」というのは、たとえば「たまたま体質に合わずに肝臓に負担がかかってしまった」などの副作用です。

 

「血圧を下げる効果が強い薬」だからと言って、「体質に合わないための副作用」が出やすいということはないのです。逆に、「血圧を下げる効果がマイルドな薬」だからと言って、「体質に合わないための副作用」が出にくいということもありません。

 

しかし、体質の問題ではなく、効果が強い所為で出やすい副作用もあります。

 

たとえば、高血圧の薬ならば、血圧を下げる効果が強い薬は「下がり過ぎて出る副作用」の確率はやや高くなります。たとえば「下がり過ぎて立ちくらみする」とかですね。

 

でも、それはある程度は医者の経験値と言いますか、「この患者さんでこれくらいの血圧でこの薬なら下がり過ぎる確率は高くない」ってサジ加減だと思います。

もちろん、お一人お一人で体質も違えば、日によって体調も違います。イレギュラーなことが絶対無いとまでは言えませんが、その副作用が出る少ない確率を恐れて血圧が高いままで置いておくほうが怖いと思うのです。

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