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怖い頭痛

[2014.09.05]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

長くなりましたが、今日まで14日にわたって「怖い頭痛」の話をしてきました。

 

話の発端は、「頭痛には怖い頭痛と怖くない頭痛があるが、頭の痛い程度と原因疾患の重症度は比例しない」というお話でしたね。

 

つまり、もう起き上がれないくらいで数日間寝込むほどひどい頭痛でも命に関わるような怖い疾患とは限りませんし、逆に、頭痛自体はそれほど酷くないからと言って放っておいても大丈夫とは限らないのです。

 

これまで説明してきたように一般的によく見かける怖い頭痛は、「頭蓋内出血」「脳腫瘍」「髄膜炎」「緑内障」「耳鼻科領域のがん」「帯状疱疹」「貧血」などなどです。

他にも頭痛を起こす病気はたくさんあって、その中の幾つかは放っておくと怖いものも無いとは言えません。しかし、病気の診断は最初から珍しい病気を疑うのではなく、ごく一般的でよくある病気が隠れていないかを探すことのほうが先決です。

 

上記の「怖い頭痛」ならば、昨日までお話してきたような頭痛の起こってきた経過や神経学的診察・簡単な血液検査でかなり絞り込むことが出来るでしょう。それでも、変に続くようならば、MRIやMRAや眼科診察をおこなえば確定診断が可能です。

 

緊急性を要する怖い頭痛でないと解れば、後は痛み止めで痛みを抑えながら、怖くない頭痛の原因をゆっくりと調べていけば良いでしょう。

 

明日も続きます。

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