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悪玉コレステロール食事療法のその後

[2015.05.15]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

しばらく前にお話した「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)に食事療法は意味がない?」というお話の続きです。

 

このページで初めてそのお話を聞かれる方のために、これまでのあらすじをお話しましょう。

アメリカ政府の食生活ガイドライン諮問委員会は、2015年2月に、「コレステロールの摂取制限は必要ない」と発表しました。

しかし、日本の厚生労働省のサイトには、未だに「コレステロールを下げるのに食事療法は意味がある」と書いてあります。

 

日本とアメリカで意見が統一されていない状況です。

 

一つ、大事なことは、「悪玉コレステロールが高いまま放置していると狭心症や心筋梗塞の確率が増える」という事実にはなんら変更はありません。

したがって、これまでは悪玉コレステロールが少し高めの方がいらっしゃってもすぐに薬ではなく「まず食事療法を頑張って、それでも高ければ薬を考えましょう」と説明してきましたが、食事療法に意味がないとするならば有無も言わずに薬が必要という話になってしまいます。

 

先月、日本動脈硬化学会が「悪玉コレステロールに食事療法は効果がある人と効果がない人の差があり、全ての人に押し並べて勧めるべきではない」と発表しました。

 

今後も、どの意見が正しいのか、注意して見ていかなければいけませんが、だんだん「食事療法にはあまり意味がない」と意見が主流になって行っている感じはありますね。

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