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手のひらが黄色い

[2018.07.06]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

先日、「手のひらが黄色い」という主訴の患者さんがいらっしゃいました。

 

白目や顔は黄色く無いので「柑皮症だろうなぁ」と思ったのですが、「職場の健診で肝機能障害もあると言われた」とおっしゃるので採血検査もさせていただきました。

 

「皮膚が黄色くなって肝機能障害」と聞くと、やはり一番怖いのは黄疸です。

肝臓・胆のう・胆道に異常があると、血液中にビリルビンという色素が漏れだし、皮膚が黄色くなることがあります。ただし、肝胆の病気があれば必ず黄疸になるという訳ではありません。

 

黄疸が出ている状態は、何か緊急で治療をしたほうが良いことが多いです。急を要する状態と言えます。

 

当院では、院内迅速血液検査を実施していますので、検査内容にもよりますがおおよそ30分以内で検査結果を聞いていただけます。

 

幸いなことに、その患者さんの結果では「総ビリルビン」という黄疸の指数も肝機能を示す幾つかの検査も全て基準値内でした。

 

黄疸の定義が「血液中のビリルビンが高くなった状態」ですので、血液検査の総ビリルビンが基準値内だった場合、「黄疸」は絶対にあり得ません。

 

では、黄疸ではないのに手が黄色くなる病気とは一体なんでしょう? 

明日も続きます。

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