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手湿疹のメカニズム

[2018.06.05]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

昨日までは、「皮膚のバリア構造である角質は、皮脂で潤されていないと綺麗に層構造を保てない」というお話でした。

 

皮脂欠乏性湿疹のように、特に何もしていなくても冬になると空気が乾燥して皮膚が脂切れを起こすことがあります。

しかし、冬でなくても、「一日何回も手を洗う」「特にお湯を使って手を洗うことが多い」という方は、手の皮脂が流れて落ちてしまい、皮脂欠乏性湿疹と同じメカニズムで手に湿疹を起こします。

 

以前は「主婦手湿疹」と呼んでいました。今は主婦に限りません。

飲食業の方・美容師さんなど、水に触る機会の多い業種の方は、冬に限らず一年中の方もいらっしゃいます。

 

また、梱包業の方など、一日中素手で大量のダンボールを触るお仕事だと、皮脂が紙に取られてしまうのか、手湿疹になる方もいらっしゃいます。

 

業種にかかわらず、やはり冬のほうが頻度は高いです。空気の乾燥と、お湯で手を洗うことも関係しているのでしょう。

 

明日も続きます。

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