メニュー

持続痛と間欠痛

[2014.11.24]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

管腔臓器の波のある特徴的な痛みは、「管の途中が通りにくくなって、それを頑張って通そうと蠕動する為に起きる痛み」なのです。

 

なので、「通過障害+蠕動」というキーワードを満たさない限り、たとえ管腔臓器であっても波がある痛みにならないこともあります。

 

たとえば、胃潰瘍。胃の粘膜が一部溶けてしまう病気です。

胃は管腔臓器ですが、胃潰瘍では通過障害を起こしません。

したがって、胃潰瘍の痛みは持続性でシクシク痛むのが特徴です。

 

同様に、虫垂炎。いわゆる盲腸ですが、腸の一部が細菌によって炎症を起こす病気です。

虫垂は管腔臓器ですが、虫垂炎では通過障害を起こしません。

したがって、虫垂炎では持続性に痛みます。

 

また、胆石が胆管に完全にはまり込んで完全閉塞すると、胆のうの緊張が持続して、管腔臓器で通過障害を起こしているにもかかわらず持続性に痛むこともあります。

 

つまり、まとめると、持続性の痛みは管腔臓器のことも実質臓器のこともあるのでなんとも言えないのです。

間違いなく言えることは、波のある痛みは管腔臓器によるものだということです。

 

明日も続きます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME