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正式な血圧の測り方

[2018.08.25]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

前回の続きです。

 

実は、内科診断学の教科書には、血圧の測り方として

「上腕にカフ(空気で締まるベルトのことです)を巻き、上腕動脈に聴診器を固定し、ポンプでカフに送気する。その際、ポンプを持つのと反対の手で被験者の橈骨動脈(手首にある動脈です)を触知し、カフ圧の変化によるコロトコフ音(動脈内の乱流の音です)と聴診すると同時に橈骨動脈の脈圧の変化も触診する」と書いてあります。

 

いやぁ、しかし、実際の臨床現場でこの血圧の測定の仕方をしている医者を見たことがありません。

なぜって、そら、手が三本要るからです。

 

聴診器を押さえる手、ポンプを握る手、脈を測る手、です。

 

内科診断学の教科書には、たぶん、聴診器は専用のベルトか何かで固定するって書いていたような気もします(うろ覚え)。

 

血圧を測る時に、同時に脈を触診するほうが、上腕動脈と橈骨動脈の間の情報も得られるわけですから、良いことには間違いないのですが、なかなかその情報のためだけに増える手間を考えると実践できていない医者のほうがはるかに多いというのが正直なところでしょう。

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