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熱の出ないインフルエンザ?

[2015.01.10]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

昨日の続きです。

 

「熱が出ないインフルエンザってあるのか?」という質問には、「一般的な状況ではあり得ない」という返答になります。

 

なぜ、言葉を濁して断言しないかと申しますと、たとえば非常にご高齢でもう体温を上げる体力がない方などでは熱もなく倦怠感だけということもあり得そうです。

 

また、前もってインフルエンザワクチンを受けていただいていて、インフルエンザに罹っても38度以上の高い熱にならない方もいらっしゃいます。しかし、そんな場合でも37度台の微熱が出るのが一般的です。まったく熱がないというのはあまり経験がありません。

 

さらに、実際の体温である「深部体温」と腋の下で測るような「体表温度」が異なることは珍しくありません。

痩せているために脇を閉めても腋の下で身体の皮膚と腕の皮膚がくっつかず空洞になる方では、腋の下の計測は正しく「体温」を測れていません。

 

また、逆に非常に太っているために皮下脂肪が厚い方の場合、脂肪組織は他の組織に比べて血流が少なく、身体の芯の熱である「深部体温」が皮下脂肪に囲まれた腋の下では測れないこともあります。

 

そんな場合は、実は身体の芯では熱が出ていても、腋の下の計測では熱がないように見えることもあるのです。

 

明日も続きます。

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