メニュー

異物と細菌

[2015.01.02]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

去年の続きです。

 

胆のう結石は胆汁の中に浸かっています。ですから、胆汁の中に抗生剤が入ってきたら、胆石内の細菌をやっつけてくれそうに思えます。

 

確かに、胆石の表面の細菌は数を減らすことが出来るかもしれません。

しかし、胆石内部にまで侵入した細菌には抗生剤が届きようが無く、効かないのです。

 

したがって、感染性胆のう結石症は、抗生剤を使って一旦熱が引いて腹痛が治まっても、完全に治ったとは思えません。胆石内に細菌が潜んでいて、いつ何時、再び発熱と腹痛を起こすかもしれないのです。胆のう炎は一気に感染が広がる可能性のある怖い病気です。

 

抗生剤を使っても完全に拭い去れない細菌感染が胆のうにあると、どうしても手術をお勧めせざるを得ない理由はそんなところにあります。

 

明日も続きます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME