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睡眠時の脳圧

[2014.11.14]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

人間は寝ている時に、起きている時に比べて少しだけ呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると、起きている時に比べて少しだけ二酸化炭素が血液中に溜まるようになります。

二酸化炭素の血液中の濃度が上がると、少しだけ「脳圧」が上がります。

 

脳圧とは、頭蓋骨の中の圧です。

 

頭蓋骨の中の圧が上がると頭痛として自覚されます。

しかし、通常の範囲内であれば、頭痛が生じるほどの頭蓋内圧の上昇は認められません。ですので、普通では朝起きても頭痛くないですよね。

 

ところが、脳腫瘍ができていると、普段から頭蓋骨の中に余分なものがあるわけです。

余分なものの分だけ頭蓋内圧は上がりやすくなっています。

 

ぎりぎりのラインを越えると頭痛が出ます。しかし、起きると呼吸も元通りになり、二酸化炭素も通常通り排出され、脳圧も下がります。さらに、立って、もしくは座っていることで、脳が高い位置にあるので引力で脳圧はさらに下がります。

ギリギリで頭痛を感じるラインを越していた脳圧は、起きることで下がって、また頭痛が消えるのです。

 

朝、起きてすぐに毎日のように頭痛がある方は、一度、念のためMRIを撮っておくべきでしょう。さらに、MRIを撮るならば、MRAという血管を見る検査も同時に出来ますので、それもやっておいたほうが良いでしょう。

お気軽にご相談ください。

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