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胆石の手術

[2017.08.07]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

胆石の話の続きです。

 

その昔、私が外科で研修していた頃、27年も前ですが、まだ胆のう摘出術の時はお腹を真ん中の線で10センチくらい切って手術をしていました。

 

今は特殊な事情がない限り、10センチも切って手術することはありません。

大概は腹腔鏡というマジックハンドの手術になります。4箇所、小さな穴(1センチほど)を開けてカメラとマジックハンドを入れて胆のうを摘出するのです。

 

かつてのお腹の真ん中を切る方法では、腹直筋(6パックの筋肉ですね)自体を横切って切るわけではないというものの腹直筋の筋膜は切りますので、やはり手術後にお腹に力を入れると痛みました。

翌日に歩くまで回復するのはちょっと無理でした。

 

腹腔鏡ならば、全く痛みがないとは言いませんが、痛みの程度は非常に軽く、翌日から歩行が可能です。

入院費用の高いアメリカなどでは、胆のう摘出術を日帰りでやるくらいです。

 

前回までご説明してきた「胆のう、取ったほうが良いかも知れないけど緊急性はないし、手術するのかしないのか、するにしてもいつするのか」という場合でも、昔の10センチ切る方法ならばより判断が難しいところが、以前に比べれば少しは楽に受けることが出来るようになっているので、選択肢は増えたように感じます。

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