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胆石の手術適応

[2016.01.18]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

胆のう結石は、「命に関わるので緊急で外科的処置が必要」という状態から「痛みも出てないからそのまま様子見ましょうか」という程度まで千差万別です。

緊急性の指標は「閉塞」と「感染」です。

 

「閉塞」とは、胆石が完全に胆汁の流れをせき止めてしまう状態です。

せき止める場所にもよるのですが、胆汁の流れの本流を完全閉塞させてしまうと黄疸が出ます。緊急で胆汁を体外に逃がさないと命に関わります。

 

本流でなく、支流でも完全閉塞すると非常に強い痛みが出ることがほとんどです。

痛みをやわらげる内服や注射の薬を使っても治まらない場合は、やはり手術を考えざるを得ません。

 

「感染」とは胆石にバイ菌がつくことです。

胆石のように中に血液が通っていない場所にバイ菌がつくと、免疫細胞も薬も中までは届きにくく完全に拭い去れないことが珍しくありません。すると、一旦良くなっても再発を繰り返す場合があります。

 

細菌性胆のう炎は、時に急変し重症化することがあります。 確かに「今はもう痛くないし熱も引いた」とおっしゃると緊急手術の適応はありませんが、出来れば手術をお勧めしたいところです。

 

では、閉塞も感染も無い胆石の場合はどうでしょう? 次回にまたご説明しますね。

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