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虫垂炎と盲腸

[2014.07.13]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

盲腸の話の続きです。

医学用語で、行き止まり・袋小路になっている場所を「盲端(もうたん)」と呼ぶことがあります。

盲腸もその意味で「盲」という漢字が使われています。「行き止まりの腸」という意味ですね。

 

人間では、盲腸が何かの消化に特別に役立っているということはないのですが、確かリスなどの齧歯類では重要な臓器であると聞いたことがある気がしますが専門外なので不確かです、すみません。ひょっとしたら、盲腸じゃなくて虫垂の話だったかな・・・。

 

その盲腸の先に、さらに「虫垂」という細い行き止まりの腸がぶら下がっています。

 

行き止まりですので食べ物のカスなどが詰まると細菌感染を起こすことがあります。

その状態が「虫垂炎」です。

 

世間では、虫垂炎のことを間違って「盲腸」と呼ぶことがあります。

まだ医学が今ほど発達しておらず虫垂炎が死に到る病気だった頃、病理解剖すると盲腸にまで酷く炎症が及んでいてそんな呼び名が一般名になったのかなぁとか想像します。

これまた憶測ですみません。

 

また明日、続きを書きますね。

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