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血尿の診断

[2017.09.09]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

引き続いて血尿のお話です。

血尿は尿路、つまり尿の通り道(腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道)のどこに病気があって起こり得ます。

 

腎臓に炎症がある、つまり腎炎があると血尿が出ます。

尿管の中に石ができる、つまり尿管結石になっても、石が尿管の壁などを傷つけて血尿が出ます。

膀胱や尿道にバイ菌がつく、つまり膀胱炎・尿道炎になっても粘膜がただれて血尿が出ます。などなど。

 それぞれ治療法が異なりますので、血尿を指摘されたら詳しい検査をおこなうほうが良いでしょう。

 

さらに、尿路にも、がんはできます。

腎がん・腎盂がん・尿管がん・膀胱がん・尿道がんは、血尿が出ます。

 

 つまり、「尿に血が混じる」という症状は、昨日お話しした、放っておいても何も困った症状を起こさない遊走腎のようなものから、尿路系のがんのように命に関わる病気まで、さまざまな原因で起こり得るのです。

 

また、「おしっこの検査するたびに血が混じってると言われる。もう何十年も前からやから、詳しい検査は要らない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。確かに、何十年も前からずっとがんが隠れていることはあり得ません。しかし、ずっと以前からあまり心配のない血尿があって、今年偶然、心配な血尿が上乗せでかぶってしまっている可能性はゼロとは言えません。

そんな確率は低いでしょうが、絶対大丈夫か?と訊かれると絶対とは言えないのです。

 

 なので、その辺のところもよくご説明して、詳しい検査をするかどうかを相談させていただかないといけませんね。

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