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貧血と低血圧が同じ症状になる理由

[2018.08.18]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

前回の続きです。

 

医学的に「貧血」と言えば、血液中の酸素を運搬する細胞の数が足りない病気です。

 

血液は、パッと見ると赤い液体のように見えますが、顕微鏡で見ると黄色い透明の液体の中に沢山の赤い細胞が浮いています。その細胞が「赤血球」です。

 

赤血球の主な成分は「ヘモグロビン」というたんぱく質です。このたんぱく質が絶妙に、肺では酸素とくっつき、抹消では酸素を放すので、酸素を効率的に運搬できるのです。

 

なので、貧血があると赤血球が少なく、赤血球が少ないと酸素を充分に運べません。

 

赤血球を宅急便トラック、酸素を荷物、血管を高速道路、配送センターを肺、脳を目的地、に例えてみましょう。

 

「貧血」では、トラックが少ない状態です。配送センターにはたくさん荷物が来ているし、高速道路も空いているのに、肝心のトラックが少ないので目的地に荷物が少ししか運べません。

 

これに対して、「低血圧」は高速道路が渋滞している状態です。荷物も配送センターに来ているし、トラックも充分あるのに、高速道路が上手く機能していないと、結局目的地に荷物が運べないのは「貧血」と同じです。

 

なので、貧血と低血圧は似たような症状を出すのですね。

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