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適切な水分摂取量

[2018.07.02]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

前回の続きです。

 

熱中症の予防に、「水分をしっかり摂りましょう」と言いますが、一体どれくらい摂ればいいのでしょう。

 

すみません、この質問に適切な答えはありません。

 

なぜって、どれくらいの汗が出ているか測りようがないからです。

よく「一日に2リットルくらいの水分を摂りましょう」などの具体的数字をあげた記述も見かけますが、あまり2リットルに科学的根拠はありません。

 

たとえば、屋内・屋外を問わずスポーツをやっていたり、屋外での仕事だったりすると、2リットルでは全く足りないでしょう。

私はかつて自転車で何百キロも連続で走るイベントに何度か出たことがあるのですが、真夏などは合計で10リットル以上水分を摂ってもスタート前とゴール後では3kgくらい体重が減っていて、水分がまだまだ足りてなかったのだなと実感したものです。

 

細かい計算は煩雑になるのでここでは書きませんが、それほど長時間の運動をしても脂肪の減少量はせいぜい1kg未満です。つまり、運動前後で減った体重はほぼ水分の喪失と考えて問題ありません。

 

つまり、体重の増減で水分が足りているのか否かをおおまかに推測することは可能です。しかし、朝晩体重を測るとしても、夜に減っていると気付いた時点では既に脱水状態ですのであまり役に立ちませんよね・・・。

 

明日も続きます。

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