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頭蓋内出血の痛みの特徴

[2016.06.03]

こんにちは。

東大阪市 布施駅前 岸川医院の岸川です。

 

前回の続きです。

 

頭蓋内出血による頭痛の始まり方の特徴は「ある瞬間から突然頭痛が始まること」です。

 

「じわじわっといつ始まったかよく解らないけど、いつの間にか頭が痛かった」なんていう頭蓋内出血は珍しいです。(これが絶対無いか?と聞かれると、稀に「なんとなくいつの間にか痛かった」という方もいらっしゃるんですよね。変に続く場合には、どうしてもCTやMRIで確認をお勧めしてしまう理由はそんなところにもあります。)

 

「いつの間にか痛かった」が珍しいと同様に、「痛みが出たり引っ込んだりする」とおっしゃる頭蓋内出血も珍しいです。

 

頭蓋内出血の頭痛は、「出血した瞬間に突然ガツンっと痛く、その後、ずっと痛いのだが、ゆっくり痛みがマシになってくる」というパターンが多いです。

 

また、頭蓋内出血を起こすと「首がカチカチになる」ことがあります。特にくも膜下出血で特徴的ですが、脳の表面に出血が広がると脳内出血でもあり得る所見です。

 

もちろん、頭痛が突然出た途端に「手足が動かしにくくなった」だとか「手足が痺れる」とか「天井がぐるぐる回る」とか、他の神経学的症状が出ている場合も非常に強く頭蓋内出血を疑います。

 

明日も続きます。

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